空気と電気のちょっと気になる話

住まいと健康

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電磁波過敏症とは?

電磁波過敏症は、電化製品や携帯電話、Wi-Fiルーター、送電線などから発生する電磁波にさらされた際、頭痛・倦怠感・めまい・不眠・皮膚のピリピリ感など、さまざまな体調不良を感じる症状です。


原因は?

電磁波は、電気が流れるときに見えない形で出てくるものです。現代の暮らしには電磁波があふれています。
電磁波は「低周波」と「高周波」に分かれ、それぞれ異なる機器から発生します:

  • 低周波電磁波:家電製品・電線・コンセントまわり(電流の流れる配線)

  • 高周波電磁波:携帯電話・Wi-FiBluetooth・電子レンジなど(通信や電波を使う機器)

電磁波過敏症の人は、これらに過敏に反応して体調を崩します。ただし、科学的には明確な原因や診断基準は確立されていないため、医学的には「自己申告による体調不良」と扱われることが多いのが現状です。


主な症状(個人差あり)

  • 頭痛、集中力の低下

  • 不眠、疲労感

  • めまい、吐き気

  • 動悸や胸の圧迫感

  • 皮膚の灼熱感・かゆみ・チクチク感


対策できることは?

  • スマホやWi-Fiをなるべく体からはなして使う

  • ・寝室には電化製品を置かない

  • ・アース(電気を地面に逃がす配線)をつける

  • ・電磁波を減らすお家にする(自然素材・電磁波対策済みの設計など)

  • ・電磁波対策製品の導入(アース付きの電源タップ、電磁波シールドカーテンなど)

  • ・住環境の見直し(自然素材の家や、電磁波の少ない環境への引っ越し)

 


天然素材・漆喰などの自然素材でできた家は、電気を通しにくい素材なので、電磁波の影響をやわらげることができます。
また、湿気やにおいも調節してくれて、空気がすっきり。心と体がほっとする空間になります。


住まいは、家族の健康を守る場所。

だからこそ、見えない不安をひとつずつ取りのぞき、安心して暮らせる空間をつくることが何より大切です。私たちは「住まいの性能」だけでなく、「そこに暮らす人の笑顔と健康」をいちばんに考えた住まいづくりをこれからも続けていきます。